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大学生のマインドマップ的ブログ

おすすめ!エジプト旅(価値観編)

夜のカイロ

それまでヨーロッパやアメリカにしか行ったことがなかった私は、テロが多発していたアラブ諸国に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。

しかし、客観的に見ると、そのような私の考えは日本やアメリカのマスメディアの影響を強く受けたものであり、日本で生まれ育った私が、アラブ諸国の人たち(ここではエジプト人)が本当のところどのような考えを持っているのか知る由もありません。

私がエジプトへの渡航を決めたのは、ピラミッドを見てみたい!という純粋な観光の気持ちもあった一方、自分の目でアラブ世界とイスラームを見てみたい!という気持ちもあったからです。

アラブとは?

「アラブ」の定義は、「アラブ連盟に加盟している国々の地域」です。

そして「アラブ人」は「アラビア語を母語とし、イスラーム文明の伝統と文化を継承している民族」になります。

ですので、アラブ諸国には、黒人種の特徴を備えた人もいれば、ヨーロッパ人種と見分けがつかない人々もいます。

例えば、カルロス・ゴーン氏は、ブラジルで生まれ、フランスで教育を受けたけど、アラブ人だよ!

イスラームとは?

キリスト教、仏教と並ぶ世界三大宗教の1つです。唯一神アッラーを崇め、ムハンマドを神の使徒と認めることを信仰の根本としています。

アッラーとは、英語に訳すと「The God」、つまりアッラーで神という意味なんですね。

カイロに行って様々な価値観が変わった件について

1. 大学を訪れて

バンハ大学での集合写真

私は、カイロ滞在中に計3つの大学を訪問し、現地の大学生と文化交流をする機会を頂きました。

カイロ大学、アインシャムス大学、そしてバンハ大学の日本語学科の学生と交流したのですが、彼らの大半は、日本の文化が大好きで、日本のことをもっと学びたい、いずれは日本に留学してみたいという人たちでした。

私は、彼らの積極性や卓越した語学力(1人最低3ヶ国語くらい操る)にも驚きましたが、何より彼らのほとんどが「知る」ということを純粋に楽しんでいるようでした。

毎日出される課題はかなりの量でしたが、それをこなす大変さよりも楽しさが勝っているような印象を受けました。

私はアメリカの大学に留学していたことがありますが、アメリカの学生は、自分のキャリアのために勉強しているという感じの人が多かったです(私の主観ですが)。

日本の大学生もどちらかというと大学をキャリア形成のための準備期間のように捉えている人が多いと思うので、このように純粋に好きなことを学びたいという姿勢を見て、私は正直はっとしたというか、それが本来のあるべき大学生の姿なのではないかと思いました。

日本だと、就職するために大学に行かなければならない、最低限大学は卒業しないといけない、みたいな考え方が未だ主流だと思います。

そのために、今学んでいることは正直つまらないけれど、一応大学は卒業するという「卒業」だけが目的になってしまい、結果中身のない4年間を過ごしてしまう人があまりにも多い。

大学全入時代の今、大学も人生の単なる1つの選択肢であり、必ずしも大学を卒業しないと良いキャリアを形成できないわけではない、というかこれからは趣味のような感覚で楽しみながらどんどんやっていった方が人生上手くいくと思います。

エジプトの大学生を見て、何事も自分が本当に楽しんでいるのかどうか問いかけることが大切だと気づかされました。

2. 心の余裕

エジプトでのカフェ休憩

イスラーム主要国は軒並み自殺率が低いです。イスラームは明確に自殺を禁じているので、ある意味当然なのかもしれませんが。

エジプト人と話していると、彼らには常にゆとりがあり、将来を悲観することなく日々を過ごしていました。

それも含めて宗教文化と言ってしまえばそうかもしれませんが、そういったものによって人間性は形成されていくと思うので、まわりの環境は本当に重要なファクターであるなと思いました。

アラビア語の挨拶は、アッサラーム・アライクム(こんにちは)ですが、これを日本語に訳すと「あなたがたの上に平和がありますように」となります。

要はこれを日常的に言い合うわけです。まあ確かにこんなことを毎日言われていたら、自殺しようと思っても思いとどまるような気がします。

3. 交渉力が必須スキル

アラブ連盟の庭

エジプトは昔ながらの権力社会で、男尊女卑の文化も根強く残っています。権力者は優遇され、そうでない者は何かしらの理由をつけられて相手にされません。

例えば、エジプトでは博士(doctor)の地位はもの凄く高いので、教授と一緒にいるとレストランでも奥の良い席に通してくれたり、行列に並んでいても先に中に通してくれたりします。

他にも、例えばカイロ大学に留学か入学(どっちか忘れました)する場合は、現地で自分で交渉して許可をもらわないと、大学へは入れてもらえないようです。

何日も通って粘り強く交渉したみたいなことが、以下の本に詳しく書いてあったと思います。

この本は結構面白いのでおすすめです。

カイロ大学 (ベスト新書)

カイロ大学 (ベスト新書)

これを聞いてなんだかエジプトって面倒くさいなと思った方がいるかと思いますが、それは皆さんが日本をはじめとする先進国にいるからです。

「交渉力」は、日本のようにサービスが行き届いていて、不備があればすぐ対応してもらえるような環境の中では、身につけるのは難しいと思いますし、日常生活だけで考えるとあまり必要なかったりします。

日本人はほとんどの人が空気を読むということを無意識のうちにしていますが、エジプト人の権力者たちは(悪く言えば)自己中心的に延々と喋り続けるので、こちらも強気で臨まないと相手のペースに持っていかれてしまいます。

でもぶっちゃけそういう人たちが勝っていく世の中ですし、そういう人たちも多くの経験を通じてこの交渉力を磨いていったのだと思います。

ではこの交渉力は一体何に役に立つのでしょうか?

それは、自分が急に異なる環境に置かれたとしても、順応して生きていけることだと思います。

私もエジプトに来るまで交渉力なんて微塵も考えたことがなかったのですが、この交渉力を身につけることができれば、自信を持って常に堂々としていられるし、興味を引いて人を巻き込むこともできますし、何よりどこでも生きていけると思います。

私は、カイロ滞在中にアラブ連盟の本部でディスカッションをする機会をいただきましたが、この時に交渉力の必要性を痛感しました。

いくら自分に知識や良い考えがあったとしても、上手く伝えて相手が同意してくれなければ、全くもって意味はありません。

だから、将来世界で活躍したい、海外で仕事をしてみたいという人は、英語を学ぶだけでなく、この交渉力を身につける努力をするべきだと思いました。

ちなみにこのアラブ連盟への訪問はアラビア語数紙で報道されたようです。大したことやってないのに。。。

https://www.christiandogma.news/%D8%A7%D9%84%D8%AC%D8%A7%D9%85%D8%B9%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%B9%D8%B1%D8%A8%D9%8A%D8%A9-%D8%AA%D8%B3%D8%AA%D8%B9%D8%AF-%D9%84%D8%A5%D8%B7%D9%84%D8%A7%D9%82-%D8%A7%D9%84%D9%85%D9%84%D8%AA%D9%82%D9%89/

4. Googleが絶対ではない

ある日、大学の先生のホームパーティーに呼ばれた時に、タクシーを利用して記載されていた住所に向かっていたのですが、降ろされた場所が全然違うところでした。

Googleマップを開いて確認してみても、住所は間違っていなかったし、場所も間違ってなさそうなのに、と混乱していたら、ふと見た標識に書かれていたストリート名や番号が全く違っていました。

その時、Googleマップは絶対じゃないんだということを初めて知りました。

普段Googleマップに頼りきっている私からしたら非常に盲点で、いかに自分が何の疑いもなくGoogleマップを正しいものだと思い込み利用していたのか思い知りました。

もちろんGoogleマップのような便利なサービスであったり、素晴らしいテクノロジーはどんどん利用するべきだとは思いますが、しっかりと疑いの目を持つことは大切だと思いました。

最後に

現在最も曲解して理解されている世界三大宗教の1つイスラーム、戦闘と混沌という誤ったイメージが先行するアラブ世界に関しては、フェイクニュースに惑わされないバランスの取れた世界観とメディアリテラシーを習得することが非常に大切だということを実感しました。

別にそのイメージが間違っているとは言いませんが、やはり我々日本人が知る情報というのは、アメリカ経由で入ってくるものが多いので、その情報を鵜呑みにしないように自分で判断力を身につけるべきです。

これからは、今以上にグローバル化が加速していきますし、一層情報リテラシーが求められていくのだと思います。

そして、同時に発信力、交渉力も鍛えることが大切だと思いました。