FoxStyle

大学生のマインドマップ的ブログ

海洋開発(Marine Development)が今熱い理由

海

こんにちは、FOX(@Aredfox4624)です!

みなさん海洋開発とは何かご存知ですか?

ざっくり言うと、海洋・海中・海底の有効的な利用を図る開発のことを指します。

宇宙開発,原子力利用とともにビッグサイエンスの一つとも言われています。

日本ではこの分野が今非常に注目されていて、とにかく熱い🔥です!

そこで今回は、海洋開発がなぜこんなにも注目されているのか、どのような技術があるのか、紹介していきたいと思います。

安倍首相が重大計画をぶち上げた

安倍首相が2015年の海の日に、海洋国家・日本の基本戦略の一つとして人材育成システムの構築を打ち出しました。

2030年には50兆円に膨らむとされる海洋開発市場に対応するため、現在2000人強にとどまる海洋開発技術者を2030年までに5倍の1万人に増やすのが目的のようですが、政府が海底資源開発の産業規模について数値目標を掲げるのは初めてのことでした。

これによって日本の海洋開発の本格的な実用化へ向けて舵が切られたわけです。

海洋開発の意義

なぜ海洋開発を行うのか?答えはシンプルです。

海洋は地球表面の約7割を占めており、この空間を上手く利用することさえできれば、様々な問題が解決できるからです。

海洋開発市場は巨大で、特に海洋石油・ガス開発市場は、1年間に30兆円ものお金が動きます。

化石燃料だけでなく、地球温暖化に対する関心の高まりを受け、海洋再生可能エネルギーも物凄いスピードで開発が進んでいます。

これらが商業化すれば、大きなビジネスチャンスとなるのは間違いありません。

世界のエネルギー需要の拡大に伴なって、海洋開発分野は間違いなく、今後の成長市場です。

将来

四方を海に囲まれた日本にとっては、この海洋開発をどれだけ実用化できるかが非常に重要になってくると言えます。

例えば、日本は資源が乏しく、現状では多くの化石燃料を輸入に頼っています。

しかし、日本近海にはメタンハイドレート層や熱水鉱床、レアアース泥、マンガン団塊などの資源層が存在しており、特に東部南海トラフ海域には日本における天然ガス消費量の約10年分ものメタンハイドレードが埋蔵されています。

そのため、海洋開発技術を実用化できれば、日本のエネルギー問題の解決や、海洋資源確保による製造業のさらなる活性化によって、日本は新たな経済成長を実現できます

他にも、海洋空間を利用した発電や、メガフロートと呼ばれる巨大浮体式構造物の設置など、日本の将来の存立基盤となり得る重要な可能性が海洋開発には大いに詰まっています。

seikatsusoken.jp

海洋国家ニッポンの現状

諸外国に比べてめちゃくちゃ遅れを取っています。海洋国家と言われていたのは、20年前までです。

石油ショックを契機に海洋エネルギー利用に関する研究が盛んになって以来、1998年までは研究開発を行っていましたが、石油ショックが過ぎ去り、海洋エネルギー利用の実海域実験を行う国が数少なくなると、日本も実海域でのプロジェクトを断念してしまいました。

しかし、ヨーロッパでは北海油田の枯渇問題の危機的意識から、研究開発を続けており、その差が現在突きつけられているというわけです。

問題なのは、その差を埋めようと動き出したとしても、日本では海洋のポテンシャルを理解し、運用できる人材の絶対数があまりにも不足しています

例えば、皆さんの周りには大学で海洋工学を専攻しているorしていた友人はいますか?あまり聞かないですよね。

だから、この絶対数を増やそうと政府も重い腰をあげて、コンソーシアムを通じて様々な取り組みを始めたわけです。

日本財団 オーシャンイノベーションコンソーシアム

話は変わりますが、絶対数が少ないので、就職とかも海洋系はめちゃめちゃ有利で穴場ですよ。

大学の研究とかも非常に面白いので、大学で学ぶ学問としてはおすすめです。トレンドは情報系だとは思いますが。

海洋開発の例

海洋開発にはどのようなものがあるのか簡単に紹介していこうと思います。

1. 海洋石油・天然ガス開発

1990年代以降、石油の30%、天然ガスの25%は海洋から生産されています。

また、世界の未発見資源量の内、石油の13%、天然ガスの30%が存在すると言われている北極圏での研究調査も現在活発に行われており、海洋での石油・天然ガス開発はマストだと言えます。

海洋に存在する石油や天然ガスを取り出すためには、専用の掘削船や、海上で石油やガスを生産するための特殊な設備が必要です。

多くの船舶が用いられるので、従来の海事産業にとっても非常に重要になります。

2. 海洋再生可能エネルギー開発

海洋再生可能エネルギーとは、その名の通り、海洋において利用可能な再生可能エネルギーのことです。

もっとも事業化が進んでいるのが、洋上風力発電であり、例えばヨーロッパでは1990 年代に開発が進み、イギリスでの洋上ウィンドファームなどは世界的に有名です。

日本では、風力発電を行うのに適した陸地スペースが少ないということもあり、洋上の安定した強い風によって発電を行おうとしています。

コストが割高だったり、塩害などよる点検が困難など、まだまだ課題はありますが、近い将来実用化されると言われています。

3. メガフロートによる海洋空間利用

従来の日本では、埋め立てや干拓などによって利用可能な土地を広げてきましたが、そのやり方には様々な問題があり、近年では環境保護の観点から新規に開発を行うことが難しくなってきました。

そこで考えられたのが、海上に浮かべる浮体式の構造物、すなわちメガフロートです。

メガフロートの構造は、直方体のブロックを大量につなぎ合わせて大型化し、固定した杭などに係留したものとなっています。

安価に短期間で巨大構造物を造ることができるのがメガフロートの最大の利点です。

他にも、

・水深や地盤に関係なく海域を利用可能
・耐震性に優れている
・環境への影響が少ない
・移設が可能
・拡張や形状変更が容易
・内部空間が利用可能

といった利点があります。

この技術が実用化されれば、空港、コンテナターミナル、レジャー施設、ゴミ処理施設などを洋上に建設することが可能です。

実用化に向けて

なぜ日本では中々実用化されないのか?答えは至って簡単です。

技術的には確立されているものの、日本の国内企業に海に強い総合エンジニアリング会社がなく、総じて採用実績がないからです。

その課題を乗り越えるために、まずは海洋開発技術を保有する人材育成や企業の育成が必要です。

そして、All Japanでやるのではなく、グローバルな幅広い連携を通してプロジェクトを行うことが必要だと言えます。

日本企業も自社の海洋開発ビジネスへの参入・拡大の動きを進めているので、そのための基盤を整えることさえできれば、日本にも海洋開発市場に参入できるチャンスが得られると思います。