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現金大国日本のキャッシュレス化について

お札

政府は、現在約20%である日本のキャッシュレス決済の比率を、2025年までに40%へと2倍に引き上げる方針を掲げました。

しかし、諸外国のキャッシュレス決済の比率は、韓国では既に約90%、米国や中国も50%前後となっていて、日本のキャッシュレス化がかなり遅れていることがわかります。

先日、PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンなどで、日本のキャッシュレス化がかなり話題になりましたが、今回はこれをテーマにして日本のキャッシュレス化の現状についてまとめていきたいと思います。

キャッシュレス社会の豊富なメリット

1. 人手不足の解消

近い将来必ず起こると言われている「人手不足」は、日本の加速する少子高齢化がもたらす社会問題です。

これを解決する手段の一つとして、キャッシュレス化が重要視されています。

キャッシュレス化が進めば、スーパーやコンビニのレジ打ちが無くなったり、レストランでの会計などに人手を割かなくてすみ、労働力の補完ができます

2. 様々なコストの削減

例えば、キャッシュレス化によってATMが必要なくなるので、ATMの設置やメンテナンスのために発生していたコストをカットすることが可能です。

そして、私たちはATMによる引き出し手数料を払わなくて済みます。

また、現金の製造コストも大幅に減らすことができます。現金製造過程においては、偽札などの利用を防ぐための高度な印刷技術が必要で、現金を大量に保存、輸送するための費用もかなり発生しています。

アメリカでキャッシュレスが進んだ背景も、国土が広く現金を運ぶのが大変だったという事情がありました。

こういったコストを削減することで、様々な効率化をはかることができます。

3. 決済に伴うデータの活用が容易に

顧客の購買行動によるお金の流れをビッグデータとして活用しやすくなり、管理や分析を容易にできるようになるので、顧客を得るための具体的なソリューションの実行、商品開発、サービス開発が行えます。

それによって経営の改善や新たなビジネスチャンスを期待できます

4. 経済の活性化

消費者が手持ちの現金の制約を受けずに様々なものを購入できるようになるため、社会全体の経済活動が活性化することが予想されます。

5. 外国人観光客にとっての利便性の向上

自分が外国に行った場合のことを考えてみましょう。

現地の通貨にいちいち両替したり、よくわからない小銭や紙幣を使わなければいけないのってかなり不便ですよね。

これがどのお店でもスマホ決済ができたとしたら、とても楽じゃないですか?

それと同じで、外国人観光客にとっては現金払いはかなり面倒なはずです。

キャッシュレス化が進めば、今よりも外国人が日本で観光をしやすくなり、観光業での増収も見込めるかもしれないですね。

日本のキャッシュレス化が中々進まない理由

1. キャッシュレス化へのインフラの整備体制が?

政府としての対応や銀行間の協力関係などによるインフラ整備の問題が多々ありますが、まず国のキャッシュレス化に対する具体的な方針が見えにくいです。

やはり国が力を入れてキャッシュレス化を浸透させようとしないと、キャッシュレス化は思うようには進まないでしょう

他にも、電子マネーの種類がとても多いことや、それに対応する決済システムの導入コストがかなりかかることが、キャッシュレス化を複雑にしている要因のようです。

Paypalなどに対する法規制も多かったですし、途上国で起きた「leap frog現象(技術的に遅れていた国などで新しい技術が社会に一気に広まる現象)」のような爆発的な変化は、日本では望めないです。

2. 現金に対する安心感が強い

多くの人は、現金だと使いすぎの心配がない、現金以外だとセキュリティ面での不安がある、スマホ決済だと携帯のバッテリーが不安、といった考えを持っています。

そして、地震や台風などの自然災害が多い日本では、災害時にネットを使ったキャッシュレス決済が行えなくなる可能性もあり、いつでもどこでも使える現金の方が良いという声もあるようです。

現金によるインフラが整った日本でキャッシュレス化を進めるためには、ポイントやキャッシュバックといったプラスアルファの「お得感」が得られるサービスがなければ厳しいかもしれないです。

3. 経営トップがITリテラシーの少ない高齢者ばかり

日本では高齢化が進んでおり、日本の企業の社長も高齢な方が多いです。

統計的にも高齢になればなるほどITリテラシーが落ちることが証明されているので、社長が理解していなかったり使えないテクノロジーを現場に導入しようとなると、時間がかかるのも目に見えています。

また、そういう人たちは保守的な人が多く、あまり危機感を持っていないので、新しいものを積極的に導入しようとはしません。

4. ATMが発達しすぎた

日本では早い段階からATMが発達しました。そして日本のATMはとても便利なので、日本の治安の良さも相まって、そのまま現在まで変わらず来てしまったという感じがあります。

現金使用率わずか2%の国 スウェーデン

スウェーデンの現金使用率はわずか2%です。

現金での支払いはほとんどできず、また現金を扱っている銀行も半数と、日本人の私たちからすれば驚くことばかりです。

そして、スウェーデンは5年以内に完全なキャッシュレス社会になるようです。

jp.mobile.reuters.com

究極のキャッシュレス化

究極的なキャッシュレスとは、中央銀行(日本銀行)による仮想通貨の発行や全世界共通通貨の普及などが考えられます。

もちろん「究極」なので、実現することは無いと思いますが、もし実現できたとしたら、社会全体はフラット化され、社会の仕組みは大きく変化するはずです。

実際に、日本のメガバンクが仮想通貨市場に参入し、仮想通貨を発行することが報じられています。

仮想通貨というと、現在は価値が大きく変動し投機の対象となっていますが、メガバンクは価格の安定化を目指しにいくでしょう。

問題は個人のプライバシーを安全に管理のできるのかどうかというところですね。

結論

日本は、使えるキャッシュレス決済手段が非常に豊富なのに(ありすぎるのに)、80%が現金決済のままであるという、なんとも言えない国です。

しかし、2020年の東京オリンピックに向けて、日本のキャッシュレス化が進むのは確実なので、それに対応できるように、しっかりと金融、ITリテラシーは持つことが不可欠です