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【書評】20歳の自分に受けさせたい文章講義

20歳の自分に受けさせたい文章講義

先日、フリーランスライターである古賀史健(こがふみたけ)さんの『20歳の自分に受けさせたい文章講義』という本を読みました。

私は2ヶ月前からブログを書き始めましたが、相手に伝わるような文章を書くのって結構難しいんですよね。

この本は、そんな学校では詳しく教えてくれない「書くこと」に対して重点が置かれており、20歳の人は全員読むべきだと思うほど充実した内容だったので、今回シェアしていきたいと思います。

この本の紹介

「書くこと」と「話すこと」の違いは何ですか?こう聞かれてあなたはどのように答えますか?

書く場合には、私たちは言葉だけで相手に自分の考えを伝えないといけませんが、話す場合には、表情やジェスチャー、声の抑揚などの要素も組み合わせて伝えることができますよね。

極論、話す場合には言葉を用いずとも表情だけで自分の気持ちを伝えることもできます。

ですので、「書くこと」と「話すこと」では、伝達手段が少ない「書くこと」の方が難しいと言えます。

例えば、メールをする時、何も考えずにスラスラ書ける人なんてほとんどいないと思います。

言葉だけしか使えない以上、書き方によって相手に与える印象も大きく変わってしまう可能性があるからです。

この本は、プロのライターが今まで蓄積してきた「話し言葉から書き言葉へ」のノウハウを伝えるものであり、そのノウハウさえ身につければ一生の武器として自分の人生を大きく広げてくれるいうことが書かれています。

この「ノウハウ」は学校では教えてくれません。だから、筆者が「20歳の自分に受けさせたい文章講義」と題して、私たちに文章の書き方を教えてくれるのです。

印象に残ったポイント

1. 「書く」ではなく「翻訳する」意識

文章を書く時に手が止まってしまう人は、文章を書こうとするから書けないのです。

自分が文章にしようとしている気持ちを、一旦考えなければいけません。

例えば、ある物事に対して「面白かった」という感想を持ったとします。

でも、単に「面白かった」という文を書いても読者には伝わらないですよね。

つまり、頭の中にある自分の気持ちを一旦他者に伝わる言葉に「翻訳」しなければなりません。

しっかり「翻訳」できているかどうか確認するのは、友達に自分の話を聞いてもらうのが手っ取り早いようです。

「翻訳」という作業を行うと、良い文章を書けるだけなく、inputして考えてからoutputする過程が生まれるので、書いた文章に関する理解がとても深まります。

これは私が大学生が特に身につけるべきだと思う能力の一つ「発信力」を鍛えるのに効果的ですね。

POINT

 考えるために書く
「書く力を身につけること=考える力を身につけること」

2. 「断定」により、文章にリズムを持たせる

読みやすい文章は総じてリズムが良いです。ではこのリズムは何で決まるのでしょうか?

句読点や改行、漢字とひらがなのバランスなど様々な要素によって決まりますが、私が一番印象に残ったのは「断定」を効果的に使うことです。

「断定」は言い切ってしまうということなので、一定のリスクを伴いますが、文章に勢いと切れ味を持たせることができます。

「断定」のリスクを乗り越えるためには、「断定」を使った前後の文をしっかりとした論理で固めなければなりません。

つまり、ウソは書いてはいけないということです。ここでは、いつも以上に自分の頭でわかった事実をしっかり書くようにしなければなりません。

3. 文章の面白さは構成で決まる

文章の構成を映画のカメラワークのように捉える意識があると文章の全体像が見えやすくなります。

これは確かになと思いました。

導入

客観のカメラ→客観的な状況説明

本編

主観のカメラ→導入に対する自分の意見・仮説

結末

客観のカメラ→客観的な視点からのまとめ

4. 「説得」せずに「納得」させる

人は他人事には興味がないので、文章を読んだ時にいかに読者を自分事にさせられるかが重要です。

つまり、勝手に自分の意見ばかり述べて読者が受け身になる文章よりは、読者が主体となって読み進めていけるような文章にすべきだということです。

そのためには「仮説」を提示し、読者と一緒にそれを「検証」するような文章にするのがベストです。

5. 自分の原稿にハサミを入れるのをいとわないようにする

推敲では、「引き算」の意識を持つようにするといいということです。

この考え方を持つと、自分の文章の無駄を省き、自分が本当に伝えたい大事な部分にfocusした文章を作ることができます。

またよく言われるのが、長い文をなるべく減らし短い文にすることですが、これも効果的です。

切り刻んで短い文にすると、読者ははっきりとした映像を頭の中に思い浮かべることができるので、 読者に寄り添った読みやすい文章になります。

POINT

 最大の禁句は「もったいない」

最後に

昔と比べて携帯が普及したことで、絵文字やLINEのスタンプ機能など、文章を書かずとも相手に自分の気持ちを伝えることができるようになりました。

こういった非言語コミュニケーションは便利ですが、いくらSNSが発達したとしても、「文章を書く」という行為自体は無くならないはずです。

この本は、そんな重要な文章の書き方を教えてくれるので、とても参考になりました。